『ナイトランド・クォータリー vol.17 ケルト幻想』

『ナイトランド・クォータリー(NIGHT LAND Quarterly) vol.17 ケルト幻想~昏い森への誘い~』(2019/5 アトリエサード) 読。

http://athird.cart.fc2.com/ca8/264/p-r-s/

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巻頭カラーページ…井村君江コレクションを収める うつのみや妖精ミュージアム。/藤原ヨウコウ「夜の国の幻視録 その1」特集に沿うケルト風イメージ画2葉。

井村君江インタビュー …ケルト学に留まらず話題八方へ広がり とくに和製シェークスピア劇への厳しい苦言のくだりには畏怖。

深泰勉「ケルト妖精譚とホラー映画の微妙な関係」…海外ホラー映画群の奥に潜むケルト的幻想への示唆と実作紹介多数。個人的にはとくにイギリス怪奇文学における吸血鬼の淵源論が参考に(古典吸血鬼傑作集企図中につき)。

同じく深泰勉「アイリッシュミュージックの歌姫の浸透と拡散」…ケルト音楽紹介。全く疎い分野だが 唯一往年ENYA来日時TV歌唱視聴の記憶。

朝松健「深き森の闇より──ケルト文芸復興・魔術結社・幻想作家を巡る装飾的夢想」…A・マッケン作品訳載と併せての論考で ケルト~魔術~マッケンと連なる鉱脈への誘いが刺激的。論者としての朝松健 躍如。

岡和田晃「アーサー・マッケンから流れる、ケルト精神の水脈──「パンの大神」、『翡翠の飾り』、ヘレン・マクロイ『牧神の影』」…ミステリー等他分野へのマッケンの影響紹介が目鱗(「黒の碑」比較には秘かに感謝)。同筆者(新編集長の由)による多岐ブックガイドも充実。

徳岡正筆「Hellblade:Seuna's Sacrifice──「闇」と戦うピクトの女戦士が歩む、復讐と幻想の旅路」/「ボードゲームケルト」レビュー──ドイツの数学者が幻視したケルトとは」…ゲーム2種紹介。無知な分野乍ら惹かれるものあり。

いわためぐみ「カナザワ映画祭が池袋で「大怪談会」を開催!」…クトゥルー怪談を含む企画告知(※既に催了)。

以下 内外短篇小説。

アーサー・マッケン「変容」…名作新訳。魔としての妖精の怪異。/ ピエール・コムトウ「幻の巻狩」…現代作家によるマッケン&ウェールズ的恐怖。/ ジェレマイア・カーティン「聖マーティン祭前夜」…アイルランド民話の生々しいグロテスク味。/ ジェフ・C・カーター「かかる警句のなきがゆえに」…ローマ史+クトゥルフ神話!〈大陸ケルト〉作例。/ デイヴィッド・テラーマン「木の葉のさだめ」…イギリスの土俗と詩情。某賞受賞。/ リサ・L・ハネット「食べさせてあげなきゃ」…シュールな漁村奇譚(インスマス風?)。/ アンジェラ・スラッター「赫い森」…逸脱と奇想のケルティックダークファンタジー。/ 橋本純「いつか野に咲く麦になるまで」…『百鬼夢幻 河鍋暁斎 妖怪日誌』の作者による ガリア戦記に材を採る大陸ケルト幻想。『豊饒の海』にも一縷通じそうな転生譜。/ 松本寛大「ケルトの馬」…ケルト古代地上絵からの触発に現代テロリズムまで絡めた異色篇。作者 諸分野進出俊英の由。

浅学ゆえに漠然としたイメージのみだった〈ケルト〉について何がしかの肌触りを得られた感 収穫。 

ナイトランド・クォータリーvol.17 ケルト幻想〜昏い森への誘い〜

ナイトランド・クォータリーvol.17 ケルト幻想〜昏い森への誘い〜

 

 

同誌新号(vol.18 特集 想像界の生物相)近々刊行の模様。.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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和田賢一 他『クトゥルーはAIの夢を見るか?』

和田賢一 他『クトゥルーはAIの夢を見るか?』(2019/8月刊 青心社文庫) 読。

https://www.seishinsha-online.co.jp/jp/new_r.html

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人工知能(artificial intelligence)vsクトゥルー神話テーマの異色書き下ろし競作集。装画 鷹木骰子 画伯。
和田賢一「新しきもの」──全能AI〈ZEUS〉vs謎の新興宗教〈御魚教団〉。戦いの果てに待つ人類の命運は…〈古きもの〉の対立概念〈新しきもの〉がミソ。
三家原優人「入居者募集中」──港町マンションでの新生活に潜む秘密とは… コンシェルジュAIvs縫いぐるみロボ。
松本英太郎「網の中」──謎の連続殺人鬼vsスマートスピーカー。凄惨グロ描写 随一。
浅尾典彦「セクシー・ヴァイオレット」──クトゥルーvs地球防衛システムAI。驚愕のラスト。
天満橋理花「海辺の洞窟」──怪しい洞窟vsドールロボ。ミステリー的展開の妙味。
ひびき遊「仮想空間の片隅でナイアーラトテップバ美肉する。」──ナイ神vsVチューバ―。〈放送〉5回其々に落ちあり。(※バ美肉バーチャル美少女受肉)
各作とも 触手/魚顔系不気味さvs硬質尖端技術のミスマッチ感をライトノベル風味で演出 いずれも工夫度高く面白し。とくに個人的好みは ショッキングさの光る「網の中」古典援用巧みな「セクシー・ヴァイオレット」か。
鷹木画伯の装画 美麗にして斬新──クトゥルーは〇だった(〇〇あり)?! 

クトゥルーはAIの夢を見るか?

クトゥルーはAIの夢を見るか?

 

 

ここに某氏の作が加われば理想だったが…惜。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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クトゥルー冊子『たまいしまぜまぜ 2019年8月号』

クトゥルー冊子『たまいしまぜまぜ 2019年8月号』 (豚蛇出版)読。 

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同じ豚蛇出版刊行のクトゥルー神話専門誌『玉石混淆』の姉妹誌とも言える同人(or個人?)誌 最新刊。内容は「ブライアン・ラムレイ覚え書き」(豚蛇) と 連載小説「捩れ凝る究極」(中沢敦)最終第4回 及び『玉石混淆』誌 新刊第3号の告知(含 拙作) という陣容 全24ページ。

ブライアン・ラムレイ覚え書き」は大変な労作。「略歴と作風外観」「ラムレイ創作クトゥルー神話要素抜粋」(=神格・怪物 / 魔道書 / 地名 / 人名 / その他) 「邦訳一覧」から成り 各項共周到極まる網羅度で 完璧ではないとの著者の謙遜 否まざるを得ず 時機的にも最好企画にして 個人的に大感謝。

一方「捩れ凝る究極(よじれこごるきゅうきょく)」は遺憾乍ら今般 連載全回を纏めて初通読。力作にして傑作! 敢えて採用されているらしい鬱然たる叙述法により誌面から漂う難解そうな雰囲気に当初はやや恐れをなしたが 読み進むにつれ 力強い文章力に忽ち惹き込まれ 名状し難き暗黒絢爛世界に埋没余儀なし。その牽引力の前では最早難解すら快感となり 怒濤の最終回に恍惚忘我… 前回までは2002年執筆とあったが 今回注記ないところを見ると追加書き下ろしか?…と思われたが「あとがき」によればやはり往時執筆分の模様。… いずれにせよ教えられること多く 新米たる自らの安易な創作姿勢を反省させられ。以て次期寄稿時への鞭撻と覚えるべし。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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朱鷺田祐介『ラヴクラフト1918─1919 アマチュア・ジャーナリズムの時代 Ver0.5』

朱鷺田祐介ラヴクラフト1918─1919 アマチュア・ジャーナリズムの時代 Ver0.5』(2019/8月 朱鷺田祐介 刊)読。

https://conos.jp/product/lc0918-191-05/

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朱鷺田氏が近年熱心に取り組み私家版で刊行し続けている若き日のH・P・ラヴクラフトを巡る検証と考察の記録 最新版。少しずつ追加と補正を重ねては新版を出していく(旧版も残しつつ)ユニークな手法で これまでにVer0.4(※遺憾ながら未入手)まで既刊。因みに入手済みは0.2と0.3で タイトルは共に『ラヴクラフト1918 アマチュア・ジャーナリズムの時代』(=上の写真 ↑ の右2冊。左端が今般の新刊)。
毎回序盤で目を惹く名言「あれ、ラヴクラフトって、俺らと一緒じゃねえ?」に象徴されるように 著者自身の青春時代に重ね合わせるところから出発しているのが最大の特徴で HPLを神格化やあるいは逆に変人化するのではなく 懊悩や失敗に揉まれ乍らもアマチュア文芸とそこから生まれる人的交流とに活発に邁進していく 謂わば〈普通の文学青年(当然才能は普通以上乍ら)像〉を見出さんとする姿勢に好感大。学業での挫折 / 母親との関係 / アマチュア・ジャーナリズムへの目覚め / 交友と恋愛 / 論争と意識変遷 / 創作と生業etc… それらの中での新たな(※入手しているVer0.3との比較だが)追加分でとくに目立つのは 末尾近くの「100年前のラヴクラフト 1919年(承前)」の項で 当該時の創作群とその周辺事情について詳述されている。
最初からの完成形での刊行志向ではなく 敢えて生き物のごとき変化と成長を含ませた論述の試みの今後に愈々期待。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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リン・カーター&ロバート・M・プライス『クトゥルーの子供たち』

リン・カーター+ロバート・M・プライス『クトゥルーの子供たち』(森瀬繚+立花圭一 訳 2014年 エンターブレイン)今更に読。

https://www.enterbrain.co.jp/product/mook/mook_trpg/14392301

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原著『The Xothic Legend Cycle』(R・M・プライス編 1997 Chaosium)から選定した8篇の邦訳で リン・カーターのゾス神話関連作7篇+編者プライスによるオマージュ(or補完)作1篇から成る。其々独立短篇としても読めるが 各作年代記的に密接に関わる連作集で 全体でひとつの長篇にも似た趣を呈する。「赤の供物」「墳墓に棲みつくもの」「奈落の底のもの」「時代より」「陳列室の恐怖」「ウィンフィールドの遺産」「夢でたまたま」「悪魔と結びし者の魂」(=プライス作)…の順次の読み進みにより ムー大陸の呪術師ザントゥー / H・H・コープランド教授 / ブレイン博士 / その助手ホジキンス / ウィンフィールド・フィリップス / ラファム博士 / アントン・ザルナック博士 / ハイラム・ストークリイetc…の善 / 悪交えた人物群の活躍 / 命運が連綿と(『ザントゥー石板』の翻訳まで含め!)語り繋げられていく。各作末尾に用語群の精細な註解があり理解の助けになる。
巻末にはプライスによるマニアックにして時にユーモラスな「作品解題」の他 訳者 森瀬氏/立花氏 各々による長文の力作解説。森瀬氏の精緻熱烈なリン・カーター讃は啓蒙性絶大。立花氏による解説はとくにプライスに関する詳述に教えられるところ多々。本書の邦題『クトゥル―の子供たち』は 森瀬氏によればカーターが重視したガタノソア/イソグサ/ゾス=オムモグの3神並びにカーター編の里程標的アンソロジー『THe Spawn of Cthulhu』のタイトルに因む由。また副題が『The Terror out of Time and Others(超時間の恐怖)』とされているのは 当初カーターが自身の連作をそう名付けて出版する計画だったが未刊に終わり それを邦訳書の形で実現したものが本書であるためとのこと。森瀬氏解説中での弊ブログ子の個人的注目点としては B・ラムレイ『タイタス・クロウの帰還』解説において同氏が指摘したカーターとラムレイの極めて濃い交流について再び述べられていること。「カーターもまた「地を穿つ魔」と題する短編小説のプロットを練っていた(『帰還』解説より)」が 結局そのタイトルはラムレイに譲り 自作は「The Winfield Heritance」と題した経緯があり(※この件については 契機となったHPL作「闇の跳梁者」を収録した新刊新訳作品集『這い寄る混沌』の解説でも触れられている) 当該作が「ウィンフィールドの遺産」として本書において訳出されたのはその意味でも慶事。当然とは言えBurrowers Beneathの解釈がラムレイと異なる点 面白し。

「前世代同世代の作家たちの作品から大量のワードを満遍なく作中にちりばめている」(=森瀬氏解説より)さながらクトゥルー神話博物館のごとき傑作集。

クトゥルーの子供たち

クトゥルーの子供たち

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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H・P・ラヴクラフト『這い寄る混沌』森瀬繚 訳

H・P・ラヴクラフト『這い寄る混沌  新訳クトゥルー神話コレクション3』(森瀬繚 訳 2018/11月刊 星海社FICTIONS)読。

http://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000318599

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『クトゥルーの呼び声』『『ネクロノミコン』の物語』に続く新訳HPL傑作集 第3弾(刊行から1年近く経っての読了 甚だ忸怩)。今回は本邦最人気邪神と呼んでも過言ではない 這い寄る混沌=ナイアルラトホテプ登場作4篇(※編纂上 後続巻編入作もある由) +その他の諸神を軸とした代作小説群 数篇を併せ 前巻より大幅増量の470ページ超。原著執筆順収録の方針が依然厳密に守られているが ここでの紹介はとりあえずナイアル優先で…

ナイアルラトホテプ」「這い寄る混沌」(※後者は共作)の2小篇は件の無貌神の初紹介作群で その強烈なトリックスター性と謎めく原風景とが早くも呈示される。続く傑作短篇「壁の中の鼠」ではグロテスク趣味極まる展開の中で 短い言及乍ら後年の設定に大きな影響を及ぼす描写が鮮烈。巻末の最重要作「闇の跳梁者」では〈輝く偏方二十四面体(トラペゾヘドロン)〉を始めとするナイアル関連必須要素続出。因みに同作の邦題は『定本ラヴクラフト全集』版の訳題に準じており個人的に好み(原題The Haunter of the Darkのイメージは「闇をさまようもの」では些か弱い)。また作中で言及される架空作品The Burrowers Beneathが のちのB・ラムレイによる実作の邦題『地を穿つ魔』に近い『地を穿つもの』とされているのは欣快(定本『地底に潜むもの』創元『地底に棲むもの』)。

その他の諸作「最後のテスト」「イグの呪い」「墳丘」「電気処刑器」「石の男」「蝋人形館の恐怖」はいずれも他作家(デ・カストロ / ビショップ / ヒールド)のための代作及び改作で シュブ=ニグラス / ナグ / イェブ / イグ / ラーン=テゴス 等々 謂わばナイアル周辺とも言える諸神の名に触れられる。中でも「最後の…」「電気…」は改作前の原作(共にデ・カストロ筆)も併載する念の入れようで 比較によりHPLの筆の豊かさが一段と際立つ仕組み。また「墳丘」は「イグ…」の続篇に相当するゆえの収録だが 第1集『クトゥルーの呼び声』に既載のため 本書では敢えて雑誌掲載時バージョン(ロング&ダーレスによる短縮版)をという これまた細心配慮。因みに「イグ…」は昨年完結を見た菊地秀行の傑作和製神話『美凶神YIG』(創土社)の触発源となった作としても適時宜。

巻末の各作解説は相変わらず見開きにきっちり収める芸の細かさ。地図・年表・索引・神々の系図 等の資料も充実。今まで以上に代作群の多くなった本集では 編者による「はじめに」で紹介されている「背景素材(バックグラウンド・マテリアル)」なる共有認識概念をHPLが重視していたことが のちのクトゥルー神話発展にとって如何に肝要だったかが特段に実感される。 

中央東口 画伯による装画の黒き紳士像 殊更に魅力的。

這い寄る混沌 新訳クトゥルー神話コレクション3 (星海社FICTIONS)
 

 

↓ 訳者 森瀬氏に先般お会いした折 またまたサインいただき。

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劉慈欣『三体』

 劉慈欣(りゅうじきん)『三体』(大森望 光吉さくら ワン・チャイ 訳 立原透耶 監修 2019/7 早川書房) Kindle版 読。 

三体

三体

 
三体

三体

 

中国SFの「中国文学での価値観を根底からひっくり返し」「SF小説の版権は書き上げるや否や飛ぶように売れる」(=立原透耶による「監修者解説」より)時代を到来せしめたのみならず アジア圏初のヒューゴー賞受賞作になり世界のSF界をも席巻するに至ったという超話題作の由で 当然乍ら難解な科学知識が頻出する予感から敬遠するのが個人的慣例だが 本作には奇妙にも食指を惹かれ開巻。予想に違わず科学情報量は膨大で その道の音痴を難渋さす度合はG・イーガン級。がその情報〈量〉自体の有無を言わさぬ圧倒性がある種の説得力と化し 音痴すらも強引に牽引。「三体問題」(無理解なので詳細割愛)具現化により奇怪な命運を辿りつつある異星の民と地球人との接触を図って地球を滅亡に追い込もうとする地球三体組織(ETO)の女性リーダー葉文潔(ようぶんけつ)対 それを阻まんとする地球軍の中心人物たる科学者 汪淼(おうびょう)の2人の主人公が成す物語構図に破天荒な歴史観を持つ壮大な〈三体ゲーム〉が組み込まれ さらには〈元首〉率いる謎の〈三体星人〉たちによる延々たる地球侵攻作戦会議… 果たして地球は侵略され滅ぼされるのか否か… 評す見識も資格も持たないのでただ凄いものだなとでも呟くしかないが 何故か(ジャンルも内容も全く異なり乍ら)香港発ミステリー『13・67』(陳浩基)の肌触わりを屡々思い出させ──大胆/精緻 非情/繊細 暗澹/希望 リアル/非リアル… その一方で 三体星人に古のもの(=狂気山脈の) or大いなる種族(=超時間の)等の姿をつい重ね合わせたりしてしまう某方面者の性も… 続巻 続々巻はさらに増量の模様で 関心は強まるも チャレンジできるかは読書力的に微妙と言わざるを得ず…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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