漫画家YASCORN(やすこーん)氏による西村京太郎インタビューが面白過ぎ。
《西村京太郎が告白「最近の列車は殺しにくいね」必ず山村紅葉が出演する理由も今明かされる》(東洋経済ONLINE 4/28)
https://toyokeizai.net/articles/-/278196?page=4
兎に角さりげなくも物凄い逸話のオンパレード。
【──では下のお名前、「省三」は?
「送られてきたドラマのシナリオを見たら、そう書かれていたんだよね(笑)。ぼくは本の中で十津川警部、としか書いてないから」】
【「もみちゃん(山村紅葉さん)は、ぼくのマネジャーをやってくれてるからさ、しょうがないんだよ。(中略)『私が出るって言わないと、西村さんはOKしませんよ』とか言ってるらしいんだよね(笑)」】
【「ぼくが原作だと書かれた『オリエント急行殺人事件』というドラマがあるんです。でもやっぱり書いたことないんだよね。聞いてみると、『みなさんの慰労のため、イタリアへロケに行ってきます』ということらしい」
──調べたところ、テレビドラマの『オリエント急行殺人事件』は2003年に放送。その原作は、西村先生の『愛と悲しみの墓標』という作品だった。会津と日光が舞台だった作品が、突然ローマが舞台になった。】
【「その年、新聞の長者番付で1位だった。ところが翌年、編集者が(中略)『渡辺淳一さんの『失楽園』が売れてる』って言うんですよ。このままだと2位になってしまうので、納税額を増やしましょうと提案された。控除を減らして、言われるまま税金を多く払ったんですよ」】
↑『十津川警部シリーズ3 伊豆踊り子号殺人迷路』(2017.9.11 TBS)より。
この突き抜けた鷹揚さは素晴しい。ミステリー界でも往年の大家とは概してこういうものだったのでは と想像(=憧憬)させられる──勿論実情は別にしても。
近年はなぜか憧憬させられにくい世界になってきているような気が何となく…──勿論実情は知らねども…
※関連エントリ
http://domperimottekoi.hatenablog.com/entry/2017/09/12/003432
http://d.hatena.ne.jp/domperimottekoi/20170926/1506431661
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