G・G・バイロン、J・W・ポリドリほか『吸血鬼ラスヴァン 英米古典吸血鬼小説傑作集』(夏来健次 平戸懐古 編訳 / 東京創元社) 5月末発売!
http://www.tsogen.co.jp/np/isbn/9784488011154
装幀 山田英春氏 装画原画コルネリス・フロリス(Cornelis Floris 16世紀フランドルの彫刻家/建築家の由)。
※誤記のご報告 本書中『吸血鬼ヴァーニー』扉裏ページ(p78)の作者紹介文冒頭 作者名「ジョン・プレスケット・プレスト」とあるのは「トマス・プレスケット・プレスト」の誤りです。読者の皆様に謹んでお知らせをさせていただきますと共にお詫び申し上げます。文責 夏来
以下 収録作 邦題/原題/発表年/作者名のみですがご紹介(★印 本邦初訳作)。
吸血鬼ダーヴェル──断章 Fragment of a Novel(1819) ジョージ・ゴードン・バイロン(George Gordon Byron) 平戸懐古 訳
吸血鬼ラスヴァン──奇譚 The Vampyre: A Tale(1819) ジョン・ウィリアム・ポリドリ(John William Polidori) 平戸懐古 訳
黒い吸血鬼──サント・ドミンゴの伝説 The Black Vampyre: A Legend of Saint Domingo(1819)★ ユライア・デリック・ダーシー(Uriah Derick D'Arcy) 平戸懐古 訳
吸血鬼ヴァーニー──あるいは血の晩餐(抄訳) Varney the Vampire: or the Feast of Blood(1847)
ジェイムズ・マルコム・ライマー(James Malcolm Rymer) トマス・プレスケット・プレスト(Thomas Preskett Prest) 夏来健次 訳
ガードナル最後の領主 The Last Lords of Gardonal(1867)★ ウィリアム・ギルバート(William Gilbert) 平戸懐古 訳
カバネル夫人の末路 The Fate of Madame Cabanel(1873)★ イライザ・リン・リントン(Eliza Lynn Linton) 平戸懐古 訳
食人樹 The Man-Eating Tree(1881)★ フィル・ロビンソン(Phil Robinson) 夏来健次 訳
カンパーニャの怪 A Mystery of the Campanga(1886)★ アン・クロフォード(Anne Crawford) 夏来健次 訳
善良なるデュケイン老嬢 Good Lady Ducayne(1896)★ メアリ・エリザベス・ブラッドン(Mary Elizabeth Braddon) 夏来健次 訳
魔王の館 The House of the Vampire(1907)★ ジョージ・シルヴェスター・ヴィエレック(George Silvester Viereck) 夏来健次 訳
以上 全10作(内本邦初訳7作) 最後の「魔王の館」のみB・ストーカー『吸血鬼ドラキュラ』(1897)以後の作。
なお 巻末の平戸懐古氏による「解説──ドラキュラ伯爵の影の下に」は 名作『ドラキュラ』の絶大な呪縛力からの解放を試みる野心的評論で 11番目の収録作に匹敵する力篇。夏来の「序文──バイロン男爵の光の下に」はこれに触発され(タイトルも)執筆。
また 平戸氏のブログ【懐古文庫】↓ にて 本書の概要を詳細に且つ面白く書いてくださっていますので 是非ご覧いただきたく。
本書は電子版もあり お好みにより / 共々に 御贔屓 御願い奉り候!
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