《哲学者の薔薇園》+『玉石混淆』

6/17(月) 於《哲学者の薔薇園》(四谷 喫茶茶会記) https://rosarium.red/ クトゥルー神話同人誌『玉石混淆』(豚蛇出版 2019/6月刊) 3号発売記念イベント。

由良瓏砂さんによる『妖神乱舞』(豚蛇さん作の巻物)抜粋朗読 + 豚蛇さんによる『玉石…』最新号(シナリオ特集)の紹介 + 薔薇園リレー神話執筆陣によるトーク(豚蛇さん ZEPHYROSさん あんずさん)。観覧席からも博識話題噴出し主客逆転様相も。なお『玉石…』3号では弊ブログ子も特集外乍ら創作初寄稿(鵺沼滑奴)。

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イベ後 神崎悠雅シェフによる美味群堪能しつつ歓談。↓ ホットチョコレートスティック。

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↓ ストロベリーティーコールド。

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↓ 豚蛇さん ZEPHYROSさんオーダーの謎鬼火。

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↑ …はこのような背景 ↓ ある模様。

↓ パスタ「疑惑の多い料理店」。

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クト薔薇園楽し 祈念再会!




 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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菊地秀行『美凶神 YIG』上下

菊地秀行『美凶神 YIG』上下(創土社The Cthulhu Mythos Files)読。

http://www.soudosha.jp/Cthulhu/yig1.html http://www.soudosha.jp/Cthulhu/yig2.html

(※写真下部2冊は旧版 ↓ )

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1996年の光文社カッパ・ノベルス版初刊から22年を経ての完結版。今般の新版 下巻 第十章「イヴならぬ名前」までが旧版分に相当し 第十一章「欠如した部分」以降ラストまでが加筆分となる。したがって 旧版の大半を「イヴ」の呼び名で通していた主人公が十章章題の通り初めて本当の名前を明かして以後の展開が 加筆によって遂に十全に描き切られたことに。分量にして下巻の過半を占める約170ページ/4章分。

クトゥルー事変のため荒廃した東北の地 三鬼餓(みきが)を訪れた謎の妖美女イヴは曲者揃いの手練れの戦士たちと共に大富豪 瑠々井(るるい)に雇われ 地球完全征服を目論むクトゥルー軍団との戦いに臨む。瑠々井は何ゆえに大敵 旧支配者に挑んでまで地球を護らんとするのか? イヴは何ゆえに危険極まりない用心棒仕事を敢えて引き受けねばならなかったのか? 全ての謎がこの完結篇によって明らかとなる。作者がラヴクラフトの最高峰群と目する3大作「インスマウスの影」「ダンウィッチの怪」「クトゥルーの呼び声」(※いずれも本書で採られている邦題)の其々の大枠&核心を大胆に採り込むと共に他作からも諸要素を多々加えて日本舞台用に総合再構築し さらに作者流のリアル&超リアルな活劇展開を導入し 且つクトゥルー神話の真髄をも精緻雄弁に語り尽くすという まさに菊地秀行の面目躍如の離れ技がここに至って神技にまで到達。神話タームの終始間断ない連射・邪神世界の壮大な対決の構図・個性的なレギュラーキャラ陣の魅力(個人的には盲目の剣士・暮麻亡-くれま ぼう-が最好)・簡潔且つ精巧な独特のアクション描写・作者得意のエロティシズムの横溢…etcetc…と読みどころ枚挙に暇なし。至高の魔道書『死霊秘法(ネクロノミコン)が極めて重要な役割を担うのも見逃せず。これ以上ない幕切れのラスト1行 意味深。これはひょっとすると『妖神グルメ』をも凌ぐ菊地クトゥルーの最大傑作では?とすら思わせ。いつも通りであるかのようなさり気なく軽い乗りの「あとがき」がまた心憎し。

元々ある種のポスト・アポカリプス物(『魔界都市〈新宿〉』等 この作家の本領の一環でもある)として書き始められた小説だが 偶然にも東北の地が舞台となっているため 今日の目で読むとどこかしらに単なるエンタテインメントを超えた波動が脈打っているようについ感じてしまう…などと言うのはやはり穿ち過ぎの誹りか…?

因みに「イグ=Yig」は国書刊行会版『ク・リトル・リトル神話集』所収のゼリア・ビショップ作「イグの呪い」(※星海社版《新訳クトゥルー神話コレクション3『這い寄る混沌』では事実上H・P・ラヴクラフト作品として収録)で言及されている邪神で そこでは寧ろ男性神らしき節が窺えるが 本作での「YIG」は美しき女怪の姿をとって登場し 蛇を操るという特性にとって より相応しい顕現となっているように。またその淵源に纏わる驚くべき秘密は おそらく作者の創作と思われるだけに その想像力には舌を巻かざるを得ず。

なお上巻巻末の登場人物紹介&相関図は大野博之氏が 下巻巻末の人物&邪神紹介は中沢敦氏が其々担当の由 共にその道の並ぶ者なき知悉者の手腕発揮。

 

美凶神 YIG 上 (クトゥルー・ミュトス・ファイルズ)

美凶神 YIG 上 (クトゥルー・ミュトス・ファイルズ)

 
美凶神 YIG 下 (クトゥルー・ミュトス・ファイルズ)

美凶神 YIG 下 (クトゥルー・ミュトス・ファイルズ)

 

 

 

…これを書き上げていざ菊地秀行氏深夜トーク(6/14ドイツ怪奇映画特集)へ!…

…と意気込んでいたが 風邪気味好転せず大事とり断念 慙愧orz…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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阿藤玲『お人好しの放課後』『お節介な放課後』

阿藤玲(あとうれい)『お人好しの放課後 御出学園帰宅部の冒険』(創元推理文庫 2017)『お節介な放課後 御出学園帰宅部の献身』(同 2018) 読。
http://www.tsogen.co.jp/np/isbn/9784488483111
http://www.tsogen.co.jp/np/isbn/9784488483128f:id:domperimottekoi:20190613053042j:plain

縁あって頂いた連作学園〈日常の謎〉中短篇ミステリー集。前者がデビュー作で後者がその続巻。各副題の通り御出(おいで)学園という高校の「帰宅部」に所属する個性豊かな仲間たちの青春群像を描く。帰宅部なる集団がれっきとした部活動を行なうクラブと認定されているのがミソで 有り余る放課後の時間を利して 学園の内外に湧き起こる様々な謎に挑む。…と言っても殺人等の重大事件を対象とするわけではなく あくまでも部員たちの好奇心の趣くままに任せられる。実のところ個人的にはこうした所謂〈日常の謎〉物とは必ずしも相性よからずなのだが… そのためもあってか両書其々で一番惹かれたのは やはり人の「死」という非日常的要素が関わる作だった──『お人好し…』では双生児を巡る謎が軸となる「左利きの月」『お節介…』では死者への書簡の秘密を解く「瑠璃色の手紙」。また単に好みによるのみならず 両作とも其々の集中で一番長く 且つ力も入っていると感じられたのも確か。とくに「左利きの月」は同書解説で佳多山大地が示唆しているように 作家 阿藤玲 デビューに際しての目玉とされた作品と思しく 作者の稟質が最も色濃く出ており 文章の随所にもひと際光るものがある気がした(その意味で『お人好し…』では本作を冒頭に持ってくるほうがよかったのではと思わせられなくもない)。一方『お節介…』では各作の間に幕間的な章が挟まれる等 連作集としての進化の跡あり。
『お人好し…』は発売間もなく増刷され(頂いたのは再版) 人気と期待を担いつつある模様。作者は女流の由。意外と?横溝正史ファンに相違ない記述多。
なお津田裕城による『お節介…』解説では両書担当編集者(※現在は「元」)某女史の功績と名伯楽ぶりについて触れられており 記録(or記憶)として貴重。

 

各収録作

『お人好しの放課後』──「小出君、夜歩く。」「たたかうにんじん」「左利きの月」「お姫様たちの文化祭」

『お節介な放課後』──「自宅部の彼」「さかさまバレンタイン」「瑠璃色の手紙」「マイナス十度のたなばた」(※「相川タツヤの備忘録」①~⑤もあり)

 

ここ ↓ で作者による「「ここだけのあとがき」に代えて」掲載。

 http://www.webmysteries.jp/afterword/atou1808.html

 

お節介な放課後 (御出学園帰宅部の献身) (創元推理文庫)
 

 

ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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『ネクロスコープ』にZEPHYROS氏再見参!

 『ネクロスコープ  死霊見師ハリー・キーオウ』下巻 Amazon評にZEPHYROS氏再絶賛! 

 

 ★★★★★ ZEPHYROS「怪奇と冒険」今は無くなってしまった創元の帆船マークの為に有る様な作品。

「怪奇と冒険」今は無くなってしまった創元の帆船マークの為に有る様な作品。
吸血鬼ネクロマンサーと成ったドラゴサニがイギリスで行ったソ連の非合法任務が、ネクロスコープと成ったハリーに𠍲の存在を気付かせる。己の野心の為に本來仲間と成るべき者たちまでも手にかけるドラゴサニ、死者とも優しく交流し味方とするハリー。物語は吸血鬼の正体どころか時をも超える靈の物語に迄、発展する。
それにしても宣伝文句に「吸血鬼」が謳われていない事が氣に成る。ドラキュラ紀元シリーズも手放してしまっているし、嘗て「ドラキュラ」を刊行したのに今の創元は吸血鬼ものが嫌いなのだろうか。吸血鬼もののファンは根強いし、ドラキュラ紀元シリーズを殘していたら吸血鬼フェアでも展開出来ただろうに。】

 

再度の5つ星 感謝感激!

來・靈・氣 等 この度も旧字への拘り流石。(※ 𠍲 は 渠=彼(かれ)の異体字と思しく)

 

でもZEPHYROSさん…「今の創元は吸血鬼ものが嫌い」というわけではないようです。それが証拠に…

来年 拙編にて古典英米吸血鬼傑作集 刊行予定あり! (バイロン/ポリドリ以外 全作本邦初訳!)

また《ネクロスコープ・サーガ》第2巻タイトルは "Wamphyari" で吸血鬼フィーチャー! (帯惹句はそのためにセーヴ?)

 

但し… 続巻刊行は本書第1巻の売れ行き如何に懸かっており… 

引続キ希フ増々ノ御贔屓! 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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『ネクロスコープ』Amazon評にZEPHYROS氏見参!

ブライアン・ラムレイ『ネクロスコープ  死霊見師ハリー・キーオウ』(創元推理文庫) Amazonブックレビューにて ZEPHYROSさん 絶賛5つ星! 

  

★★★★★ ZEPHYROS
吸血鬼と超能力者たちが跳梁跋扈する伝奇冒険アクション開幕。

ブライアン・ラムレイの代表作第一巻が遂に刊行!
吸血鬼ものかと想っていたのだが、それだけではなく、色々と複雑。
イギリスの風変わりな少年ハリーとソ連の諜報関連で働くルーマニア人の男ドラゴサニの二人がそれぞれ描かれて行き、ドラゴサニのパートでルーマニアに殘る吸血鬼伝説の正体が暴かれて行く。死者と会話し友人や味方として迎えその知識を自らのものに出来るネクロスコープのハリー、死体を蹂躙しそこから強引に知識や情話を引き出すドラゴサニ。互いに不運な子供時代を送った対照的な二人の物語がそれぞれ進行して行く。
日本での刊行が中々遅かったのは一部通俗的な展開と成るのが編集部で嫌われたのだろうか。

 

最初のレビューはこの方に違いないと期待していたところ 見事応えていただき感謝!

(残るを敢えて殘るとするあたり流石)

 

でもZEPHYROSさん… 邦訳刊行が遅れた背景にはそれ以上に色々と複雑な事情が… 

 

 

それは兎も角 この際ZEPHYROSさんのクトゥルフ神話関連書籍(Kindle)もご紹介を。 

闇の島

闇の島

 
「闇の島」拾遺集 巻ノ一

「闇の島」拾遺集 巻ノ一

 
Averoigneはお晝寐日和

Averoigneはお晝寐日和

 
エーリッヒ・ツァンのヴィオル

エーリッヒ・ツァンのヴィオル

 

(※吉田仁 の「吉」の字は正しくは下の横線が長い)

 

 

『ネクロスコープ』増々ノ御贔屓希フ! 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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『クトゥルフ神話掌編集 2015』/ 東雅夫 編『リトル・リトル・クトゥルー 史上最小の神話小説集』

クトゥルフ神話掌編集 2015』(Kindle版 2015クトゥルフ書房) 読。 

クトゥルフ神話掌編集 2015

クトゥルフ神話掌編集 2015

 

1000字以内による文字通りの掌篇クトゥルフ神話競作集。プロ・アマ問わず19作家(含 黒史郎)の43作品収録+6イラストレーター(含 海野なまこ)が参加。各作で扱われている神話要素が其々の末尾に付記されている点がユニーク且つ親切。その付記自体がある種の〈落ち〉の役割を負って作品の一部化している例も。個人的には──意味やテーマを完全に理解できたか否かは別にして──ほぼ全作に何らかの〈神話的興趣〉を感じることができたが その中でも敢えて挙げれば──落としどころに快感ある 葦原崇貴「邪神パズル」結末で世界が反転する 寺田旅雨「嗚呼、我らに栄あれ!」同じく寺田旅雨のオリジナル邪神篇「冥き沼のガトゥナース」SF型神話として新鮮な 武居隼人「バベル」ノンシャランな1人称体が心地よい もっけ「ハードラック」ラノベ調?が効果的な フジムラ「ユゴスより来たの?」何気ない日常感が秀逸な aco「目覚めの朝」荘重文体のグロテスク描写が迫力の 中沢敦「アフター・ジ・アフタ」旧仮名のですます調による淫靡譚 芥邊龗史朗「渇き」──等がとくに私的好篇。また作家の個性において最注目は 松村佳直で 精緻な古文調「奇異の獄」七五調の「お父を待ちながら」(=タイトルは某高名小説のもじり) 詩的抒情篇「永訣の朝」の3作とも自在な文体遊戯 見事。
ただ 遺憾乍ら当方の既成クトゥルフ神話読書量が充分でないため 前述したように 何らかの感興は得られたとしても 作品の意味やテーマが(神話要素の付記によってさえも)直ちには把握できない例多々あり。ジャンル内知識の不足が十全な味読を阻むのは ある意味で(どんな分野でも言えるにせよ)クトゥルフ神話の弱点の1つかもしれない。が同時にそれが逆にジャンルとしての強みにもなりうるだろう──神話系ゲーム人気のお陰で案内書やネット情報が非常に充実している分野であるだけに 読後に知識不足を補完することは決して難しいわけではなく それをよすがとして未知の神話作品へと読み進んだり 自分の神話世界観を拡大させたりできる可能性が展けているのだから。またこの〈神話要素〉なるものは 読む側にとって以上に それをどう扱うかにおいて当然乍ら神話創作者側にとってこそ特段の難しさが伴う問題であるに違いなく ひょっとすると文学フリマ等にこの分野の同人誌が(残念乍ら)意外なほど少ないことにも関係しているのかも?…

 

この電子版『掌編集』シリーズには続巻として『2016』(一部作品のみ既読)があるが その前に先ずこうした掌篇神話創作運動の端緒となったと目される『リトル・リトル・クトゥルー 史上最小の神話小説集』(東雅夫 編 2009学研)を今更乍ら読。

https://hon.gakken.jp/book/1340379800 

リトル・リトル・クトゥルー―史上最小の神話小説集

リトル・リトル・クトゥルー―史上最小の神話小説集

 

こちらはさらに短い800字以内を条件とした競作集。プロ・アマ問わずは同じで(含 新熊昇 黒史郎 朱鷺田祐介 内山靖二郎) 共通している作家も一定数いるが 各作の神話要素についての付記等がないのが『掌編集』との大きな相違点(後者はそれに鑑みて付記を加える方針にしたのかも)。また明確に分けられているわけではないが どうやら類似傾向作群ごとに緩やかにグループ化されていると思しく テーマや雰囲気の似通った作品を続けて読めるようになっているのが理解や比較の助けとなる。「おわりに」によれば 元々は同じ東雅夫氏編による他社の〈てのひら怪談〉を契機として発案&公募したものとのことで 作数は『掌編集』の倍以上(応募総数254の内 入選収録111)。その中から最優秀賞1篇(黒史郎「ラゴゼ・ヒイヨ」) 優秀賞3篇 編集長特別賞1篇 佳作5篇 が選ばれている。
全作通読しての個人的好みは 葦原崇貴「Radio Free Yuggoth」金子みづほ「海の箱」沙木とも子「みどりご」鈴木文也「解き放たれたもの」有味風「排水口の恋人」新熊昇「アルハザードの娘」「あしたもおいで、サミュエル・パーキンス」夢乃島子「双生児」勝山海百合「水の歓び」阿部達明「白猿」迷跡「消えた絵日記」君島慧是「自我の海」「岬にて」「それは長く遠い緑」「新しい生活」推定モスマン「同人誌ネクロノミコン」中沢敦「ウレドの遺産」「宴の果てに」内山靖二郎「刻まれた業」不狼児「ピサの斜塔はなぜ傾いたか」朱鷺田祐介八重洲十三座神楽」武居隼人「失われた書簡」神無月渉「スパイN」矢内りんご「閲覧者」葉越晶「細密画」斧澤燎「惑星Xの使徒」鳴神月拓也「不断の探求者」白ひびき「蔵」大黒天半太「嘘八百」寺田旅雨「ホンダのバイク」猫乃ツルギ「お粗末な召喚」平金魚「魚屋にて」酒月茗「食品汚染」松村佳直「ぱしゅん」加楽幽明「漂流物」桜井文規「失色」黒史郎「海底からの悪夢」等。
こちらでも読む側が作中の神話要素に関して無知なため 充分には読解の行き届かない場合が多いが 中にはそれを見越してか  作中での神話要素の明示抜きでも 小説としてのアイデアや文章の力のみによって佳き〈神話的興趣〉を生んでいる例も少なからずあり(最好例は 君島慧是の諸作) そこにこそ神話創作の可能性が潜んでいそうに思わせられた点は大いに示唆的。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ネクロスコープ』BOOK☆WALKER 1位!

ブライアン・ラムレイ『ネクロスコープ 死霊見師ハリー・キーオウ』(創元推理文庫 電子版) BOOK☆WALKER 海外文学 週間ランキング 1、2位!

https://bookwalker.jp/rank/tcl33/?mode=weekly 

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https://bookwalker.jp/de45a356d8-009f-4a6e-a8d5-8c29a37d0acb/

https://bookwalker.jp/dedcfea5ab-2691-4b72-b68b-8665cc1410d9/

 

希フ増々御贔屓!

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http://www.tsogen.co.jp/np/isbn/9784488589080

http://www.tsogen.co.jp/np/isbn/9784488589097

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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